FUKAI Laboratory (Lab. 4)
Department of Chemical Engineering
Graduate School of Engineering, Kyushu University
TOP | RESEARCH | MEMBER | PUBLICATION | 蓄熱グループ ・ 液滴グループ
THERMAL ENERGY STORAGE |
メンバー
教授 深井 潤
M2 花木
M1 大賀 大野
B4 高橋 藤田
吸着式ヒートポンプとは
自然の状態では熱は必ず高温から低温に流れますが,仕事をすることによって低温から高温へ熱をくみ上げることができます.このような装置を「熱をくみ上げるポンプ」という意味でヒートポンプと呼びます.また,ヒートポンプの中でも吸着反応を用いるものを吸着式ヒートポンプと呼びます.
吸着反応は除湿や脱臭という形で私たちの生活に身近に関係している現象ですが,実はこの吸着反応が起きるときにはとても多くの発熱(吸着熱)を伴います.私たちの提案する吸着式ヒートポンプでは,吸着材に吸着質として直接,低温排水を接触させます.そして,その際に発生する吸着熱を利用して高温高圧の蒸気を生成します.
一度水と接触した吸着材は吸着平衡の状態となっており,繰り返し使用するためには乾燥ガスを流し吸着材を再生させなければなりません.そのため,このシステムでは蒸気生成工程と吸着材再生工程を交互に行うサイクル運転が必要です.
日々の研究
当研究班では実験および解析の両面から,生成蒸気量の増加,乾燥ガス導入時の圧力損失低減,脱着速度の向上などの課題解決に取り組んでいます.また,複数の企業や大学との共同研究を行っており,多くの方と協力しながら日々研究を行っています.
![]() |
![]() |
蒸気生成の様子 サイクル運転イメージ