| ホーム | 渡辺教授 | 研究 | 業績 | 装置 | メンバー | 卒業生 | 学生業績 |
| 講義 | 学会報告 | 入学希望者 | トピックス | サイトマップ |

論文題目「アセタール加水分解系ケミカルヒートポンプにおける冷熱発生

秋山直也

本研究では、冷熱発生型ヒートポンプに利用できる新しい有機化学反応として、アセタール加水分解反応を提案した。このヒートポンプでは、冷熱を発生する吸熱反応器の特性が重要なので、アセタール加水分解反応の機構および反応速度を調べた。

固体酸触媒を用いたアセタール加水分解反応では、中間生成物質のヘミアセタール生成反応過程が律速過程となる。またこの反応機構に基づいたアセタール加水分解反応の反応速度式を求めた。

ヒートポンプにおける吸熱反応速度を推算し、本ヒートポンプシステムは実用可能であることがわかった。しかしヒートポンプをさらに性能向上させるためには、分離操作が今後の技術課題となる。

本反応系は低温における吸熱反応速度が速く、単位体積当たりのエネルギ密度が高いことから、熱輸送などにも利用可能である。


研究論文

国内学会