研究内容

⒈再生医工学

既存の組織培養にとどまらず、材料を活用するなど培養環境を人工的に整えることによって、生体内に類似した組織構造体を試験管内で誘導・再構成するというティッシュエンジニアリングは、人工臓器や移植医療の分野において再生医療工学という新しい概念を提示しました。

またヒトの胚性幹(ES)細胞の樹立やiPS細胞の開発により、多能性幹細胞から様々な臓器・組織の形成が検討されるようになり、新しいティッシュエンジニアリング技術の開発がますます重要となっています。

当研究室では、細胞パターニング、3次元組織構築、多能性幹細胞から機能細胞への分化、多能性幹細胞の新しい樹立方法について研究を行っています。

 

◆九州大学臨床研究倫理審査委員会の承認を受けた研究について

2024年01月01日

⒉生体バイオリアクター

抗体医薬として近年注目されているモノクローナル抗体やエリスロポイエチンなどのような医薬品タンパク質は、これまで主に組換え動物細胞培養によって生産されており、遺伝子工学や培養工学が発達した現在でも生産コストが高く、生産量も限られています。

そこで、トランスジェニック動物を生体バイオリアクターとして用いる方法が医薬品タンパク質の新しい生産方法として検討され始めています。

当研究室では、トランスジェニック鳥類作製のための各種技術を開発し、卵の中に医薬品タンパク質を大量に生産するための技術を確立するとともに各種組換えタンパク質の生産を行っています。

2024年01月01日

⒊遺伝子導入

遺伝子治療やトランスジェニック動物作製において、細胞種特異的あるいは遺伝子配列特異的遺伝子導入法は、次世代の遺伝子導入法として開発が切望されています。

当研究室では、ウイルスベクターに用いられるエンベロープタンパク質を改変することにより、特異抗体依存的な遺伝子導入法の開発や組換え酵素を利用した配列特異的遺伝子導入法の開発を行っています。

また、組換え動物細胞による物質生産において生産量を向上させるために、目的の遺伝子発現ユニットを酵素的にタンデムに染色体に多重化して組み込むという染色体上での遺伝子増幅技術の開発を行っています。

2024年01月01日