九州大学工学部化学工学科
九州大学大学院工学府化学工学専攻
九州大学大学院工学研究院化学工学部門

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化学工学専攻/化学工学科(化学プロセス・生命工学コース)学生座談会

Q:化学工学科(化学プロセス・生命工学コース)を選んだ理由を教えてください。

(近藤)1年生のときに各学科の先輩方から特徴と魅力を説明いただく機会がありまして、化学工学は色々なことができる学科であると説明されました。あの当時僕は具体的にまだ何をしたいかはっきり決められていなくて、幅広い分野でもうちょっと授業を受けて勉強してから、研究したい分野を決めたいなと思っていたので本学科を選びました。

(堀江)本当に数学、物理、化学、生物、いろんな理系分野を幅広く学べるっていう点で本学科を選びました。私もただ単に化学が好きっていう理由で大学に入ったので、大学1年生、2年生の時に将来何がしたいかとか、どういうところに勤めたいかっていうことまで考えることができなくて、そのときにいろんな選択肢がある化学工学科を選びました。幅が広いっていうところで化プロを選んで、実際に選ぶ際に就職先とか見て本当に幅広い分野で、製薬、化学メーカー、プラント会社とか、いろんなところに進路があるっていうのがわかっていたので選びました。

(米原)自分もやっぱりいろんな分野があり、幅広く学んで、自分が一番やりたいことを見つけたいなって言う形で、ここに来たっていうのがありますね。今バイオの研究をしていますが、授業で各分野全部学ぶことができるので、その中でやりたいものを見つけることができ、今の研究室に入った感じです。あと就職先が多いという話を先輩方から聞いていて、選んだというのもあります。

(佐藤)僕も元々化学が好きだったっていうことと、将来何か漠然と僕も人の役に立てたら良いなってことを考えて、コース配属の時にホームページを見て、また概論を受講して化学とか生物など多くを学べて、色々な分野に関われる化学工学科が面白そうだなと思い選びました。特にちょうどコロナでオンラインばかりだったので、自分自身で本当に自分が行きたいところを選んだって感じになります。

Q:皆さん「幅広い」を挙げていますが、実際に来て色んなことを勉強できましたか?

(近藤)そうですね。バイオ、移動現象、材料、エネルギーと、色々な内容を講義で取り扱っていますし、各研究室もバイオ、触媒、機能性材料など幅広い分野で研究していますよね。ひょっとして理系の全てをカバーできるぐらいの幅広い内容を学ぶことが出来ているのかなと思います。自分の知らない分野を知ることができ、また異分野研究の仲間と日常的に交流できるのがいいですね。

(米原)同じ研究室の中でも全く違うことをしていて、バイオとレオロジーという流体の流れとかプログラミングで解析する班に分かれて、その中でも異分野交流になりますし、また同じバイオ分野でも研究室によって、細胞そのものからシステムまでやっていることが違ったりして、それが知見を広げることに繋がり、いいところだと思いますね。

(司会)それはいいですね。すぐ近くにいろんな違う視点の人と話が出来て。

(佐藤)講義はやっぱりどんどん難しくなって行きますけど、どの講義でも基礎的なことから発展して、そして3年生後半では全て繋がっていくことで、よく理解できたかなと思っています。先生方もTAの先輩方も優しくて、分からない所があれば、優しく教えて下さって、まあ学科として雰囲気はいいなって感じで。そして研究室に入っても変わらずに、先生や先輩にすぐに相談できて、そういう環境の中で僕は自分として成長はできるかなと。

(堀江)幅広い分野を勉強できるのは、科目数が多いのと、一つ一つ分野が違うので頭の切り替えが必要で、大変な部分はありますが、ただ、いろんな分野を学んだことで、他学部他専攻の人と話す時でも、一通りその分野の話題でも話すことができ、そういった観点で話が広がり、共感できる部分があったのはすごくよかったなと思います。

(司会)まさに多くの分野を束ね橋渡しする化学工学の人材として重要な点ですね。

Q:部活やサークル活動など、何か学業との両立についてはいかがですか?

(佐藤)僕は鳥人間サークルに入っています。学科の授業数は多いですけど両立はできましたね。また研究室に入ってからも教授に「応援するよ」と言っていただいて、とてもありがたかったし、やっぱり同期とか先輩たちにも応援してもらえて、今頑張っているって感じです。

(米原)自分もやっぱりいろんな分野があり、幅広く学んで、自分が一番やりたいことを見つけたいなって言う形で、ここに来たっていうのがありますね。今バイオの研究をしていますが、授業で各分野全部学ぶことができるので、その中でやりたいものを見つけることができ、今の研究室に入った感じです。あと就職先が多いという話を先輩方から聞いていて、選んだというのもあります。

(佐藤)やっぱりメインは航空とか機械系の方が多いですけれども、その中でも化学工学としては接着剤の反応とか、どうしたら接着が強くなるかとか、また化学の知識で素材を選ぶとか、そういう点では生かされているかなと思いますね。

(近藤)僕は合唱団に所属していて、3年生の時が役員みたいなのがあって大変ですけど、両立はできましたね。あと今研究室にサッカー部の後輩がいて、練習大変みたいですけどちゃんと研究活動できていますね。

(堀江)部活やサークルではないですけど、修士1年の時に半年間スウェーデン王立工科大学に留学に行かせていただいて、その時に半年間卒業を延期せずに留学したいなと思っていて、準備の時から教務担当の教授が全面的にバックアップしてくださって、最後までちゃんと出来ることができたので、先生方が全面的に協力してくださる環境があるのはすごくありがたかったです。向こうの授業では、例えばバイオディーゼルの合成を二ヶ月半くらいかけて、あと解熱剤を作るにあたってスケールアップするにはどうしたらいいかっていうのを、計算で予測して、実験で確認して、という勉強ができましたね。

(米原)自分は三年生までアーチェリー部に所属していて、ちゃんと学業に取り組んでおけば、土日とか時間いっぱい取ることができるので、そこでいっぱい部活とかもできますし。両立できましたね。

Q:英語は皆さん日頃から使われていますか?

(佐藤)研究活動で読む論文は英語ばかりで、またゼミでは時々英語で発表したりしているので、その点で英語はちゃんと勉強しておかないといけませんね。

(近藤)国際学会で外国の方とより深く話をするときに、やはり英語の勉強は必要だなと思いますね。

(堀江)留学生も多くいますが、そこでもちょっとでも喋ることができるとより交流できるなって思いますね。

Q:AIとかchatGPTとか今話題ですけど、データサイエンスとかプログラミングのスキルとかはどうですか?

(堀江)留学したときの話ですけど、世界では当たり前のスキルになっている感じで、実験する前に簡単にシミュレーションして、起きる現象を先に予測するっていうのを皆がしていたので、そういった面で効率的に向上するなと思いました。

(司会)それってまさに化学工学のプロセスシミュレーションと同じで、学部や大学院の講義で今教えていますね。

(近藤)僕もそう思いました。講義でも習うプロセスシミュレータを研究でも使っていますが、実際何か装置を動かす前から計算で試すのはいいですね。またシミュレータはもちろん、それに関係する移動現象や反応工学等も一通り学べるのがあるのが良いと思います。

(米原)プログラミングやデータサイエンスはできるにこしたことはないし、ちゃんと講義でもそれが充実していると思いますね。

(佐藤)今研究室でもAIを用いた研究をしています。時代について行くというか、ここからの時代はやっぱり必要なので、やっぱりできたほうがいいかなと思います。

Q:1,2年生へのメッセージお願いします。

(佐藤)実際にその学科の研究室に行って自分の目で見て、そして学んでいる、研究している先輩と話をするのが大事だと思います。やっぱり実際の雰囲気があったりもするので、そういうところが大事かなと。見学希望なら是非僕が案内しますよ。

(堀江)私が1年生の時は、工学って何だ?という感じだったんで、今の1,2年生も本当に分からないこと多いと思うんですけど、実際に学んで研究してみて、本当に研究室の研究から、工場や社会に至るまで欠かせないものだと理解できています。勉強していて最初は本当に何もわからないんですが、やっていくうちに面白いなと思うこともたくさんありましたし、その分科目も多くて大変な事もあるんですけど。たくさんのことが出来るようになるので、是非来て欲しいですね。

(佐藤)やっぱり幅広い学問を学ぶので、いろんなことに興味を持っておくことが大事と思いますね。まだ僕は、研究室に入って数ヶ月しか経っていないですが、研究で全然違う分野が急に役立ったり、どこか全然違うところにヒントが隠されていたりすることがあると思うので、やっぱり幅広いことに興味をもってほしいなあと思います。

(司会)化学工学科で幅広いことを学びますが、幅広いことに興味を持つことも大事ですね。

(佐藤)学ぶだけじゃなく、それを使ってそして何に繋げるかっていうのを。そのスキルも化学工学科で身に着けられるのかなと思います。

Q:高校生へのメッセージお願いします。

(近藤)九大にいると当たり前でわかっていなかったのですが、他大学の方と話をすると研究や学問のための多くの施設や設備が充実していて、多分、高校生だとそんなピンとこないと思うんですけど、入った後に学びやすい、研究しやすい環境っていうのはすごく大きいのかなと思います。

(米原)福岡市の中心街からは少し離れていて、場所によっては交通手段など大変ですけど、糸島の発展のスピードが凄くて、街の成長を実感できますね。

(堀江)おしゃれなお店が増えているし。そしてキャンパスがとてもきれいで、魅力ですよね。

Q:最後に化学工学科のキャッチコピーを挙げるとしたら?

(米原)「やりたいが必ず見つかる。」ってどうですか?

(全員)いいね!

(近藤)それで学科の全てを含んでいる感じありそうですね。

(司会)ChatGPTが出した案よりもすごく良い(笑)。「やりたいが必ず見つかる。」がベストですね。


近藤 弘偉 さん
博士課程2年生
反応プロセス工学研究室
触媒を使用した汚染物質除去

堀江 彩 さん
修士課程2年生
生物機能材料工学研究室
機能性高分子材料の開発

米原 圭祐 さん
修士課程1年生
物質移動工学研究室
再生医療用デバイス開発

佐藤 弘基 さん
学部4年生
プロセスシステム工学研究室
全固体電池の計算と機械学習

(2023年6月23日に実施。学年や所属はその当時のもの。司会はプロセスシステム工学研究室井上教授)

◎化学工学科や研究室を見学希望の方(1,2年生、高校生など)は、いつでも下記にご連絡ください。

E-mail:webinfo_at_chem-eng.kyushu-u.ac.jp( _at_ をアットマークに変換してください。)

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